<L&G>会長宅など強制捜査 出資法違反容疑で
10月3日10時5分配信 毎日新聞
独自の電子マネー「円天」を売りに巨額の資金を集めた健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京都新宿区、波和二(かずつぎ)会長)が違法に出資を募った疑いが強まり、警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部は3日、出資法(預かり金の禁止)違反容疑で同社本社や役員宅など数十カ所の家宅捜索を始めた。電子マネーを使った集金システムが強制捜査を受けるのは初めて。約5万人の会員から1000億円前後を集めたとされる集金システムの全容解明を図る。
同社は、有名演歌歌手や大学教授など著名人を広告塔にイベントを開き集金していた。捜査本部は、詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める方針だ。
調べでは、同社は「協力金」などの名目で、元本保証や高利回りをうたい、宮城や福島県などの数人から計千数百万円の出資金を預かった疑い。「協力金に対して3カ月ごとに9%(年36%)の利息を支払い、満期(1年)には元金を返還する」などと約束していた。
数年前には「保証金」として現金を預けると、毎年同じ額面の電子マネー「円天」が会員の携帯電話に支給されるシステムも導入。ホームページや東京・銀座の販売オフィス「円天市場」で、円天を使って自社製品のほか貴金属、日用品と交換できる仕組みを作った。円天市場は全国のホテルなどを会場に巡回形式でも行われ、会員から巨額の資金を集めた。
今年2月に「協力金の利息を現金でなく、円天で支払う」と会員に一方的に通知。8月ごろには販売オフィスでの円天利用を凍結し、実質的に破綻(はたん)したとみられる。
波会長は毎日新聞の取材に「違法な資金集めではない」と主張していた。グループは配当が続けられる見込みがなくなった後も、虚偽の説明をして資金を集めていた疑いも浮上している。【曽田拓】
【ことば】エル・アンド・ジー(L&G) 波和二会長が87年に設立。民間信用調査会社によると、遠赤外線を利用した健康布団「バイオゴールド」が主力商品とされる。年商約88億円。約60人の従業員がいたが、先月下旬に大半が解雇された。同社を中心としたグループには、他に企業13社とNPO法人がある。現金を預けると同額面のポイントを支給する「あかりポイント制」を04年に導入。この制度を基に携帯電話を利用する円天システムを作りあげ、多くの会員を集めたとされる。
- Oct 03 Wed 2007 10:17
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